アーユルヴェーダとは
あなたは「アーユルヴェーダ」という言葉をご存じでしょうか。簡単に説明するのが難しいんですが、なるべく簡単に説明しますね。笑
この世の中には五大元素(土・水・火・風・空)があり、すべての物質はこの五大元素でできているとされています。風と空が結びつくとワータ、火と水が結びつくとピッタ、土と水が結びつくとカパ、という性質になります。

人間も自然界の生き物なので、ご多分に漏れずこの3つの性質から成り立っています。その割合は人によってまちまちです。一生変わらない生まれ持った体質(性格の面が大きい)もありますが、周りにあるものや環境、季節・時間、食べたものや年齢などで違う性質が表に出てくることもあります。
それがドーシャというエネルギーのバランスです。ワータは風のように軽く、動きがあり、乾燥していて冷たい、そして不規則な性質です。ピッタは火のように熱く、激しく、ちょっと柔らかい性質です。カパは水と土が混ざり合ったように冷たく、重く、動きが遅く、穏やかな性質です。
アーユルヴェーダは、このドーシャに応じたケアの仕方を教えてくれるものです。インドやスリランカでは5000年以上も昔から言い伝えられてきた、世界三大医学の一つでもあり、生きていく上で大切にしたい考え方までも教えてくれる「生命の科学」なのです。
それぞれのドーシャから見る性格や体質の違い
では、それぞれのドーシャがどのような特徴を持っているのか、体質と性格に分けて見ていきましょう。
【体質】
- ワータ:痩せ型、便秘がち、おならが多い、冷え症、乾燥肌、歯並びが悪い、貧乏ゆすりをする、関節がボキボキ鳴る
- ピッタ:中肉中背、皮膚の炎症、シワ、胸やけ、口内炎、下痢しがち、汗っかき、肌の色は赤みや黄みが強い、日焼けしやすい、目つきが鋭い
- カパ:大きめの体格、太りやすい、毛量が多くふさふさ、肌は柔らかく滑らか、色白、歯が白くて歯並びも良い、動作がゆっくり、すぐに鼻水が出る

【性格】
- ワータ:早口、歩くのが速い、熱しやすく冷めやすい、好奇心旺盛、新しい環境になじみやすい
- ピッタ:知的、リーダーシップがある、気が短い、要領が良い、完璧主義者、話し方がきつい
- カパ:あまりイライラせず穏やか、引っ込み思案、集中力がある、覚えるのは遅いが一旦覚えたことは忘れにくい

大雑把に言うとこんな感じですが、あなたはどこに多く当てはまりましたか。子どもの頃を思い出して当てはまるところが多いのが生まれ持ったドーシャ。現在のご自分と照らし合わせて当てはまるところが多いのが現在のドーシャになります。
体質改善にアーユルヴェーダがおすすめな理由
さて、あなたの体質は何となく分かりましたでしょうか。そして今、どこか体の不調がありますか。風邪・ニキビ・便秘・下痢・肥満・頭痛…。身体の不調だけでなく、メンタルの不調もあるかもしれませんね。元々持っている体質のドーシャと、今現在のドーシャは違うこともあります。3つのドーシャがバランスよくあるのがベストな状態ですが、忙しい現代人はそのバランスが崩れがちです。そうなると体に何かしらの不調が出てきます。アーユルヴェーダの専門医やセラピストの方は、そういった不調の詳細を患者さんから詳しく聞いて、ワータ・ピッタ・カパのどのドーシャが悪化しているのかを探り、正しくケアする方法を教えてくれます。

しかし、アーユルヴェーダの理論を知っていれば、ある程度は自分でケアが可能です。例えば、便秘でお腹の張りと腹痛がある場合はワータを下げるケアを、肌荒れがひどく出血もしている場合はピッタを下げるケアを、肥満でどんなダイエットも効かない場合はカパを下げるケアをします。ケアの方法は、ハーブやスパイス、オイル、食事療法など様々な方法や組み合わせができます。それぞれの性格や置かれている環境、生活リズムなどに合わせてできることを無理のない範囲で実践できるのがアーユルヴェーダの良いところと言えるでしょう。
体質改善のためにまず食生活を見直そう
私たちの体の不調の原因は「体質に合わないものを食べている」から起こることが多いです。アーユルヴェーダでは、全ての体質の人が避けた方が良いとされているものがあります。その食材と、避けた方が良い理由を見てみましょう。
【全ての体質に合わないもの】
- 小麦製品(グルテン):悪玉菌を出す、老化の原因
- 牛肉:消化に悪い、血を汚す
- 刺身や寿司などの生もの:消化に負担がかかる
- ヨーグルト:体に詰まりを作る
- 化学調味料や添加物の多い物:依存性が高い、体内で毒素になる
- 作ってから24時間以上経ったもの:セロトニンなどの幸せホルモンが出にくくなる

また、体質によって積極的に食べた方が良いもの・控えた方が良いものがあります。
【ワータ】
- 適しているもの:ギー、汁物、発酵食品、タンパク質、油分、水分
- 適さないもの:パン、芋類、生野菜、炭酸水、焼き菓子
【ピッタ】
- 適しているもの:緑の野菜、レンコン、ごぼう、牛乳
- 適さないもの:油もの、辛いもの、お酒、発酵食品、麺類、にんにく
【カパ】
- 適しているもの:緑の野菜、生姜、黒コショウ、ターメリック、辛味のある野菜、はちみつ
- 適さないもの:乳製品、小麦、豚肉、フルーツの食べ過ぎ

いかがでしょう。自分の体質に適さないものって、結構好きで頻繁に食べるものが多くないですか。それを食べるなと言われても無理!と思った方もおられるでしょう。だから絶対に食べるな、とは言いません。ただちょっと意識して、食べる頻度を落としていくことで、少しずつでも体質が変わり、気づいたら不調が楽になったり、無くなってると感じるようになるかもしれません。
肥満体質もアーユルヴェーダを取り入れて改善
私は生まれつきカパのドーシャが高く、いわゆる「万年ダイエッター」でした。肥満気味の体型と、20歳を過ぎた頃からコレステロールも高くなってきて、巷で良いと言われているダイエット法を次々と試しました。しかしどれも続かず、結果も出ず。特に子どもを産んでからの30代からの体重の増え方は自分でも驚くほどでした。母乳育児は太らないと聞いていたのに、子どもよりも自分がどんどん大きくなっていく始末。笑

コレステロールも、卵を控えても年齢と共にどんどん上がって行き、薬を飲まなければならない数値まで上がってしまいました。体に感じる不調も、耳鳴りや片頭痛、指先のしびれなど、このまま放っておけば確実に大きな病気になると感じていました。
そんな時に出逢ったアーユルヴェーダで食生活の改善をしたところ、158センチでMAX68キロだった体重が、始めてすぐに落ちていき、2ヶ月で5キロの減量に成功したのです。何をしても全く痩せなかった私がです。ズボラで我慢するのも嫌な性格なので、焦らずゆるゆると実践してみました。運動という運動もほとんどしていません。しかし7ヶ月目には念願だった60キロを切りました。先に挙げた症状も、気づいたら無くなっていました。そしてついに1年4ヵ月で-15キロを達成したのです。

それまでいかに食べ過ぎていたかを実感しましたね。自分の体質に合った正しい食べ方をすれば、我慢する必要もなく楽にダイエットができるんだと分かりました。
まとめ
このように、アーユルヴェーダは体質改善をしたい人に大変適しています。「人の体は食べたものでできている」と言われますが、体質に合わない食べ物を食べ続けていると、あちこちに不調が出てくるのは当たり前のことです。もちろん、規則正しい生活を送り、睡眠を充分にとることも必要です。しかし、仕事や家庭の事情でそれがなかなか難しい方もおられるでしょう。
でも、食べるものを選ぶことはできるはずです。ご飯とパンならご飯を選ぶ、牛肉と鶏肉なら鶏肉を選ぶ、という感じです。

アーユルヴェーダで体質改善をする目的は、肉体を整えることによって精神が整うことです。日本でも「健全なる精神は健全なる身体に宿る」ということわざがありますよね。肉体が健康で綺麗な状態になれば、自然と精神も健康になり、周りのことがよく見え、直感が働き、幸せを感じる能力(脳力)が上がるようになります。

私もまだまだ修行中の身ですが、一度の人生を「楽に楽しく生きる」をモットーに、アーユルヴェーダを広めていきたいなと思っています。
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